20210213

今日は春のようか暖かさで上着もいらないほどだった。あれだけ遠くにいたような気がした春も確実にこちらに近づいてきている。あちらが近づいてきているのか私たちが近づいていっているのかよくわからない。なんとなく輪郭だけがわかる不安を押し殺して淡々と家事を片付けた。こうした頭を使わない作業は余計なことを考えずに済むから好きだ。でも家事をずっと仕事にしててねって言われたら無理だなと思う。今の文章を書く仕事も運良く何年か続いているだけでこれからどうなるのかわからない。世の中には私よりももっと文章が書けて文章を書く体力がある人がたくさんいる。そうした人たちの中には文章を書くことを生業にしていない人もたくさん、いる。生業にしたがっている人もたくさんいる。私はたまたま需要に対して供給の少ない領域に潜り込めたから今こうしていられるだけ。これがやりたいことなのかと聞かれるとわからない。歳を重ねるうちにやりたくないことばかりはっきりしてきてやりたいことはわからなくなる。そうしてポジティブな感覚が鈍麻していって意味もなくそれぞれの寿命まで何となく生きてしまうんだろう。